2010年7月20日火曜日

レンピッカ展(兵庫県立美術館)

タマラ・ド・レンピッカの肖像画は構図、色彩、モデルの眼に引き込まれる。大胆で新鮮、女性の肌の美しさと透徹した女体の官能。これらは、レンピッカが自身の美貌に絶対の自信を持ち、女性をも恋人にしていく自身の揺るがない観察力を持ち得たから描けたに違いない。
レンピッカ自身の容貌の衰えとともに、絵が描けなくなり、輝きの失せたものになってゆくのは必然だったのだろう。
7月25日まで。