2011年2月13日日曜日

響き合うピアノ(高橋悠治)と声(波多野睦美)

作曲家・ピアニストの高橋悠治のピアノ演奏を聴かれたことはありますか?!
メゾ・ソプラノの波多野睦美の歌を聴かれたことがありますか?!
その2人が紡ぎ合い、響き合う音楽が2月27日(日)神戸新聞松方ホール 3時開演で聴くことが出来ます。
どんなことをしてでも聴いておきたい音楽なんてそうざらにあるものではありません。

全席指定席・前売3500円、当日4000円です。
終演後の至福をきっともたらしてくれるコンサートにお出かけ下さい。
問い合わせとチケット申し込みは、090−1914−4907(神戸芝居カーニバル・中島)まで。

コンサートの前半は高橋悠治のソロ
●バルトーク:チーク地方の3つの民謡
●チャポー:砂漠の行進(1992) 湾岸戦争に抗議する「砂漠の行進」はヨーロッパ音楽へのレクイエムでもある。
コンサート後半はデュオ
●フェルドマン;オンリー(1947)
●ケージ:18の春のすてきな寡婦(1942)
●クルターグ:何と言うか(1990) 高橋悠治訳の日本語歌詞
●高橋悠治:長谷川四郎の猫の歌(2010) 新作

以下は、「何と言うか」について、ハンガリーの作曲家クルターグの作品を初めて歌う波多野睦美のブログから。
「失語症で歌えなくなった女性歌手のために書かれたものだ。この曲を演奏することが決まってからさらに、身体が言葉や音を発信するとはどういうことなのかつきつけられることになった。」
「常々、人前で演奏するのは裸になることと同じと思っているけれど この作品を演奏するのはさらに『骨になる』感がある。一音、一音を身を削るように演奏していた、初演の歌手の焦燥と痛みがこちらの身体をレントゲンのように透かしてしまう。」