2010年6月25日金曜日

映画「孤高のメス」

5月20日にplan-Bで映画監督の成島出さんに出会ったこともあって、予定を早めて「孤高のメス」を今日観て来た。
主演のナース役の夏川結衣と肝臓移植術外科医の堤慎一の会話の場面で3回泣かされてしまった。開腹手術の場面が125分の映画の三分の一以上あるように感じられたが、その映像は真摯な医療行為を印象づける撮り方で、この映画の制作の根幹であり納得させられる。
堤慎一が手術の際に都はるみの演歌のテープをかけさせる場面など緊張をほぐされた観客が一斉に大きな笑い声をあげる。エンターテイメントを随所に盛り込むことで緊張感も増幅される。
素晴らしいのは、夏川結衣のナレーションで物語を進める演出で、この映画のストーリーを説得力あるものにしている。ぜひ見に行って欲しい映画である。(三宮シネフェニックス)
中島淳