2010年3月23日火曜日

アレクサンダー・コブリンピアノリサイタル

コブリン前半はシューマンプログラム、後半はショパンプログラム。ショパンが素晴らしかった。バラード第2番、3つのノクターンop.15、幻想ポロネーズのプログラム構成にも豊かな才能を感じたが、即興曲第1番、エチュードop.25から2曲、24曲のプレリュードop.27の第7曲のアンコール4曲の構成も見事だった。1980年生まれのコブリンのショパンはデビュー当時のブーニンと共通する繊細さと力強さがある。コブリンを追いかけるぞ。10月23日芸文センターでのショパンのコンチェルト、聴きたい!そのコブリンのシューマンは彼の人生経の浅さが現れてテクニックの凄さが表に出る演奏に終わった。シューマンのあの愛の音色が聴こえてこなかった!たしかシューマン31歳の作曲。コブリンの人生経験はシューマンに比べてまだまだということ。だから追っかけてみたい!(3月22日県立芸術文化センター大ホール)中島淳